コスプレにハマった理由 1月22日家、ついて行ってイイですか?
1月22日放送の家、ついて行ってイイですか?の23歳の看護師の方の考え方を忘れないようにしたいと思って、このブログを書くことにしました。
真夜中の秋葉原駅で会ったのはまきちゃんです。女性2人組の1人がすんなりと取材を受け入れました。不自然なくらいとんとん拍子で家について行けました。この理由も後に分かることになります。
まきちゃんは出身地北海道の23歳の看護師で、専門学校を出て3年目。新宿で探偵がコンセプトのカフェを学生時代にやっていたそうです。
自宅は一人暮らしで家賃6万円。
看護師になった理由としては、彼女は普通に4年制大学に行きたかったが、家にはお金がなくてお母さんに見せたら「頑張る頑張る行けるよ!」って言ってくれたが、4年間で約600万するので厳しのかなと思って、看護学校のパンフレットがあって3年間で150万だったので、それを見せたら「いいじゃない!」と言われたそうです。それでなるべくお金がかからないで一生使える資格を取ろうと決めました。
家はお母さん一人で三姉妹を育てていてお金が無かったようです。
お母さんは行ってもいいよと言ってくれたのに四年制大学に行かなかったのは、実際行くってなると無理して頑張っちゃうんじゃないかと気を遣ったのようです。
過去に修学旅行の時に洋服がないと言ったら借金してでも買いに行くようで、家に支払いの紙がいっぱい来たそうです。
姉が保育士の短大に行った時には、100万円の入学金が必要で、それを払うためにお母さんがいろんなところに頭を下げに行ったそうです。そういうことをしてもらうんだったらいいやって思ったのです。
大学行ってたらもうちょっと楽しい人間になってたと思うそうです。それはサークルとか楽しそうだなとか。
実際の生活はお母さんが家に一人だから妹の面倒を見ないといけなかったりしてあんまり遊んでいなかったみたいです。
看護学校は県立で学費が安くてくるのでお金が無い子が多くてみんな学校終わったら速攻でバイトだったそうです。
そんな彼女の趣味はコスプレです。
誰かに自分の存在とか価値を見てほしい
自分のことを知ってほしいと思ったそうです。
こう思ったのにも理由があります。
彼女がいた病院は、リハビリとかをするような病院ではなくて、これ以上回復が見込めない人、植物状態の方が多かったようです。歯磨きしてあげたりオムツ変えてあげたり、経管栄養って胃に直接栄養を入れたり、死んじゃう人が多かったそうです。寿命だったらいいけど、50代とか60代とか親とそんなに変わらないようです。家にも帰れず体がどんどん動かせなくなってきて天井をじっと365日24時間見てる生活。
「家に帰りたい」「ここから連れ出して欲しい」と言われたそうです。どうすることもできない。
それがすごく忘れられないみたいです。
介護してくださる方がいない人が多くて家族も来ないで死んじゃっても葬式をしない人、お通夜をしない人、直葬の人もいたそうです。
誰も知らない人、失礼だけど、この人のこと知ってる人いるのかなって思ったそうです。
自分がこうなったらどうしようと思って疲れたそうです。
それで趣味で発散しようとしてコスプレを見つけたようです。
出来るだけいろんな人に自分がいることを知ってほしい、誰かに認められたい、いろんな人に好かれたい。孤独が怖いという思いがあったそうです。
最初に戻りますが、すんなりと取材を受け入れたのも、そういう自分の存在を知って欲しいという思いから来てるものだと気付かされました。
看護師という職で死をたくさん見てきたからこそ考えたことだと思うし、自分はこれを見て、孤独が一番怖いなと思い、彼女みたいに知らないいろんな人に、ってわけではなく、もっと友達や家族を大切にしたいと思いました。
もう一つ、お金の無い境遇で、母が娘たちのために、お金に困ってない家庭と同じくらいの生活が出来るように行動する姿と、娘が母に気を遣って進路を決めていく姿に、とても胸が熱くなりました。自分も親孝行出来るように行動しようと改めて思いました。
終わり。